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島人物語
第19章 大事な人

「大丈夫です・・・・先生に聞いたら・・・あまり強くしなければって言われたので・・・。」
そう言うと二人はまた顔を見合わせ・・・。
「わかりました・・・。ではそちらのドアから入って同じ階の602でお待ちください・・・(笑)」
そう言って私にカードキーを渡した。
・・・・・・・。
本校と同じ作りのその扉。
そこを開けたら・・・。
きっと私が知ってるあの光景がある。
「はい・・・。」
私は扉を開けて見慣れたそのドアの向こうに・・・・。
はぁ・・・。
練習台だと1人で向かうのか。
重い足取りで同じフロアの602の部屋の前まで行きカードキーをかざした。
そこは昔涼と使っていた部屋とは全く違う。
ただの小さな部屋。
大きな綺麗なベッドとソファーは同じ。
ソファーに腰掛けてあの時の事を思い出した・・・。
涼に初めて・・・
銀座で逢った・・・。
凄く優しくて・・・直ぐに惹かれたの。
逢いたくて逢いたくて・・・・。
貴方に逢いたくて・・・
会員になって・・・。
今は一緒に居れるのに・・・。
意地を張って離れた。
でも・・・
離れても・・・・。
やっぱり・・・。
コンコン・・・・。
・・・・・・。

