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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第8章 マンションの人



入社したときは日下部は俺より全く仕事はできないし・・。


出た大学も三流大学。


とろくてどうしようもない奴。


なのに俺がリストラをされて・・・アイツは生き残った。


「日下部さん評判良いぜ?(笑)あの人感じいいよな?」

圭太のそんな言葉に更にイライラが増す。


「(笑)・・・そうか?・・・日下部はダメだよ、ヘラヘラしてるだけで・・・・」

そう言うと圭太は笑った・・・。


笑ってんじゃねーよ・・・。


お前なんて小さな子会社。


うちの会社に相手にされるとか思ってるのか?


「俺帰るわ・・・」


そう言って金だけをテーブルに置いた・・。


気分が悪い・・・。


俺と行き違いで同じ飲み仲間の孝が入ってきた・・・。


「あれっ??幸助帰るの???」


・・・・・。


「あぁ、・・・疲れてるんだー・・またな!」


店を出ると・・・俺の周りにはスーツを着たサラリーマンがたくさん歩いている・・・。


・・・・・。


今日も実家に帰るか・・・。



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