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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第11章 接近....
龍said
さっき・・・。
聞くつもりはなかったけど・・・。
佐藤さんと美晴ちゃんが風呂で話をしてるのを・・・聞いてしまった。
美晴ちゃんは佐藤さんに、旦那の暴力があると言った・・・。
今旦那は無職でもう何年も働いていないと・・・
でも・・・自由に家の金を使って・・・嫌なことがあると殴ったり蹴られたりすると・・・。
日々そのDVはエスカレートしてるから・・・
本当に殺されるんじゃないかって怖くなると・・・。
美晴ちゃんは俺が握ってる手を離し・・・俺の胸に手を当て浴衣をギュッと握った。
「龍・・・君・・・・/////」
・・・・。
「幸せなのはね・・・・//////」
美晴ちゃん???
美晴ちゃんは顔を上げて笑った・・・。
「・・・もう・・・こんな気持ちになるなんて思っていなかったのに・・・」
「・・・・・・・・」
「龍君が・・・(笑)・・・優しいから・・・」
「//////////・・・・・・・・」
「オバサンは・・・(笑)・・・生きていれる間にこんな気持ちになれたのが貴方で良かったって・・そう思ってる瞬間が幸せ・・・」
生きていれる間にッッ???
まるで・・・いつ自分に何があってもいいというような言いっぷりだった・・・。
「・・・・そんな事言うなよ・・・・」
俺は美晴ちゃんの肩に手を置き少し引き寄せた・・・。
美晴ちゃんは珍しく自分から俺の胸に顔をつけ・・・
「良いの・・・凄く幸せだから・・・(笑)・・・龍君で良かったの・・・・」
壊れそうな・・・美晴ちゃんを・・・
もう君のあのマンションに返したくない・・・。
これ以上美晴ちゃんを壊さないでほしい・・・。
そう・・・。
思った・・・。