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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第11章 接近....
酔っぱらった皆を置いて私と龍君は部屋を抜け出した・・・。
浴衣の上から羽織を着て・・・
3月の伊豆はもう暖かい・・・。
「あーーー・・星が見えるッ!!!!(笑)」
龍君が空を指さし言った・・・。
私達は宿の前の海沿いの遊歩道を歩いていた・・・。
私も上を見上げると・・・
ピカピカ光る多くの星が空いっぱいに見える・・・。
「本当だ・・・(笑)綺麗ー・・・」
龍君は私の手をギュッと握って・・・
「沖縄はもっと綺麗だよ???(笑)」
・・・・//////
「沖縄・・・行きたいな・・・・//////」
「(笑)じゃ、・・・行こう!!いつか絶対に行こう??」
(笑)・・・いつか・・・。
絶対・・・・。
「行きたい・・・/////」
私がそう言うと・・・龍君は目を細め・・・。
私と向き合う様に立った・・・。
大きなもう一方の手が私の髪を触る・・・
風で少し靡く髪を抑える様に・・・優しく撫でる様に・・・。
「美晴ちゃん・・・さ・・・・」
・・・・・・・。
「・・・美晴ちゃんは・・・今・・・・幸せ?・・・・」
・・・・・・・。
顔を上げると・・・・。
優しく笑った・・・。
今・・・・。
ゴクっとつばを飲み・・・・、
下を向くと・・・。
「ね・・美晴ちゃん・・・今苦しんでない?」
なんで・・・。
そんな事・・・・。