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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第13章 家出
昼休み。
私は店を出て龍君のお店に向かった。
入り口から店内を覗くと・・・。
バイトの海斗君がカウンターの中に居た。
あれ・・・。
「あっ!!美晴さん(笑)」
海斗君はカウンターから出て来て私の方まで走ってきた。
「お疲れ様(笑)・・・あの・・・龍君は???」
店内を見る限りでは・・・龍君の姿はなかった。
海斗君は苦笑いをし・・・。
「ちょっと・・・知り合いが来てしまって・・・美晴さんが来たらごめんねって・・・。」
・・・・・・。
そっか・・・。
「うん(笑)・・・わかった!!龍君によろしく伝えて???(笑)」
そっか・・・。
私は龍君の店を出て一階に降り・・・。
すると・・・。
ショップが並ぶ店の奥に龍君の姿・・・。
と・・・その隣を歩く・・・髪の長いミニスカートをはいた女の子。
・・・・・・。
ズキン・・・と胸が鳴った。
知り合い・・・。
その後ろ姿を思わず立ち止まって見てしまった。
女の子はたまに龍君の上着を掴みながら話しかけて・・・。
多分・・・年も近い・・。
その二人は・・・。
明らかに恋人の空気。