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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第16章 上地龍の素性
木田君と別れて・・・。
モールを裏から出た。
駅の方に向かうと・・・。
グッと腕を掴まれる感触・・・・。
・・・・・・・。
顔を上げると・・・
そこに居たのは・・・幸助。
「待ってるって言ったろ?」
「・・・帰らないって言った・・・」
すると・・幸助は私の腕を凄い力で握り・・・・・。
「母親が倒れた・・・・お前に来てほしいっていってるんだ・・・。」
え・・・・・。
「お母様が???」
確かに幸助のお母さんは元々心臓が悪い・・・。
「お前明日休みだろ?・・・一緒に実家に行ってくれないか?それだけでいい・・・。」
・・・・・・。
「でも・・・・。」
「お前出て行くにしてもまだ荷物あるだろ?・・・それも纏めに来ない気か?」
どうしたの・・・???
・・・・・。
「離婚届も書いてある・・・一回家に帰れ・・・それから実家に行ってもいいだろ??」
・・・・・・。
幸助・・・・。