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第16章 上地龍の素性

日々・・・。


ニュースでは虐待によって幼い命が奪われた・・・。


そんなニュースが絶えない中。


言葉にはしなかったけど・・・。


殺すくらいなら・・・。


私に頂戴よ。




そう・・・心から思ってた。

何も抵抗が出来ない小さな子供に・・・。


手を上げるってどんな気持ちなの？


でも・・・・。


きっと今の私たち夫婦の間に子供が生まれたとしても・・・・。

同じことになったのかもと幸助を見ててそう思うの。


だから私が流産したのは・・・・。


正解だったのかなと。


子供は欲しい。


でも・・・・。


あの人と育てることは出来ない・・・・。



龍・・・・龍君は？


貴方は・・・・。


貴方は・・・。


違う気がするの・・・。