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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第21章 幸助
「でねーな・・・・。」
電話の向こうでなる呼び鈴・・・。
真也はイライラしながら煙草を咥えた。
「もう3時過ぎっすもんね・・・・。」
確かに・・・。
普通なら寝てるか・・・。
諦めて電話を切ろうとすると・・・・。
『んー・・もしもし・・・・。』
おっ・・
美人妻の寝起きの声(笑)
「あ、夜分遅くに申し訳ありません!!私、横浜のプリマという飲食店のオーナーをやっております桧垣と申します。」
『・・・んー・・はぁ・・・。プリマ??』
「(笑)お休みのところ申し訳ないのですが、お宅のご主人様の滝本幸助様が当店で飲食した分を払えないという事で・・このままだと警察に引き渡す形になるかと・・・・。」
警察と言うと電話の向こうではバタバタ動きがするのが分かった。
『ん・・ちょっと待ってくださ・・・えっと・・・。』
「もしお支払いいただけるのであれば今すぐに来ていただくか無理であれば明日ご来店いただけますか???」