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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第22章 外野
湊said
龍は相変わらず(笑)
古着っぽい大き目なブルゾンに細身のパンツ。
首には何処で買ったの??(笑)って聞きたくなる派手めなストールを巻き俺の前で笑っていた。
「お前なんか潤ってる?」
俺が言うと龍は袋の中身から目を俺に向けた。
「え?(笑)何が?」
(笑)
わかりやすっ!!!
「何がじゃねーよ・・・(笑)急にマンション来るなって言って来たり金用意しろとかなんなの?」
龍は通帳の中身を確認しながら舌を出し笑った。
「俺、やっと離婚できそう!」
・・・・・・・。
そう言うとずっと黙ってた拓海が煙草を消し・・・。
「マジ?・・・・・」
俺も一瞬声が出なかった。
史上最強の面倒くさがりな龍が、・・・皆にずっと言われ続けていた離婚になかなか踏み込まないでいた龍が・・・。
やっと・・・・。
「女出来た??」
健二が言った。
え????
俺は思わず龍の顔を見た。
・・・・・・・。