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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第22章 外野
俺と健二と拓海はゴクっと息を飲み暫くその二人が仲良く歩き人ごみに消えて行くのをその場で見ていた。
沈黙を破ったのは健二(笑)
「龍ってー・・・あんな顔すんの?」
思わず俺と拓海は噴き出した。
「龍だって男なんだからするだろ?(笑)」
拓海は笑って龍が向かった方向と逆方向を向き歩きだす。
俺も少しあの二人が気になったが拓海と一緒に歩き出し・・・。
「でもアイツがまともな顔になって安心した(笑)」
あの事件があって・・・・。
まぁ・・結婚したときもそうだったけど。
龍は自暴自棄になってる感じがしたから。
人生どうでもいい・・・。
それがアイツの口癖だった。
健二は俺らの後ろを走って追って来て・・・・。
「でもあの女の人何処で知り合ったんだ??なかなかいなくね??」
・・・・・・。
「アイツが横浜にマンション買ったって言ったくらいだから横浜で知り合ったんじゃん?」
俺がそう言うと健二は笑って・・・・。
「アイツいつ紹介してくれるのかな?(笑)」
・・・・・・。
「離婚してからじゃねーの???(笑)」
アイツの事だから・・・。
さっさと金で肩を付けるんだろう。
そんな気がした。