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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第5章 龍
この店に来て1週間程が経った時・・・。
私は早番で出勤。
このビルにもだいぶ慣れて来て・・・。
仕事前に喫煙所で一服する余裕も出てきた。
椅子に腰かけてアイコスに煙草を差し込んだ。
今日は遅番誰だっけ。
シフト表を見ると・・・。
あ・・・(笑)
佐藤さんだ。
あまり大石さんと被らないようになってるのは・・・佐藤さんの気遣いかな。
でもー・・大石さんサブなのに月20しか出ないんだ。
結婚してるのかな。
そんな事を考えていると・・・目の前のテーブルに缶コーヒーが2本置かれた。
??????
顔を上げると・・・
厚手のマフラーをし・・・可愛いニット帽をかぶり・・笑う男の子。
「あ・・・」
私が声を上げると・・・私の横に腰掛けて・・・。
「コーヒーどっちがいい???」
え????
「え??・・・あの・・・・」
「甘いのと甘くないの(笑)」
彼はそう言って煙草に火をつけた。
・・・・・・。
「あ・・・甘いの・・・・。」
私がそう言うと笑って・・・。
「そうだと思ったッ!!!(笑)」
そう言って甘いコーヒーを私に差し出した。
・・・・・・///////