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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第5章 龍




確かこの子・・・。


男の子としか絡まないって・・・。


携帯を弄りながら一服する彼を見ながらコーヒーを飲むと・・・。


「なーーにーーーー??(笑)」


携帯を弄りながらこっちも見ないで言ったっ!!(笑)


「あ・・、コーヒーありがとう・・・。」


彼は笑って・・・


「いーーよ!そんなの(笑)」

・・・・。


何で女の子と絡まないんだろう。


周りを見ると・・・若い女の子たちが珍しいものを見るように私たちを見てるのが分かった。


「あのー・・・・君・・・龍君だっけ?」


私はまた彼の方を見て言った。


彼は携帯を弄る指を止め・・・こっちを見た。


「そうだけど?(笑)なんで?」

なんで・・・(笑)

「いや、・・・ちゃんと名前聞いてなかったから・・・」

何緊張してるんだろう(笑)

「おねーさんは??(笑)」

あ・・。


「滝本・・・美晴・・・・」


龍君は笑って・・・


「名前ゲットした!(笑)皆に自慢しよっと!!」

?????


「自慢??」


龍君は煙草を投げ捨て・・・


「結構綺麗なおねーさんが入ったけどなんて名前?・・・ってーーー・・うーーわーーさ!!(笑)」


噂ッ?!


「ってそれって・・私じゃないんじゃッ!!」


龍君は笑って・・・


「美晴ちゃんだよ(笑)木田も言ってたしね?」

木田???

あっ・・あの洋服屋の店長さんかッ・・・。


「へ・・変な噂ッ・・(笑)こんなオバサン・・・」

「そかな?(笑)でも俺が一番に名前ゲット!他の奴には教えんなよ?」


えっ?・・・。


龍君はそう言って立ち上がり・・・・


「まだ行かない?」


・・・・・・。




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