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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第27章 拉致
龍said
男をまたマンションの部屋から引きずって車に乗せた。
向かう先は横浜。
後部席に座った男は・・・・項垂れたままボソッと言葉を発した。
「真也さんは~・・・・アンタの兄貴とアンタの親友に恨みがあるんだ~・・・・」
・・・・・・。
兄貴と・・・湊?
アイコスを咥え・・・ミラーで男が後部席で項垂れて座ってるのを確認した。
「なんで兄貴と湊?」
俺が訪ねると・・・・。
男は外の景色を見ながら・・・・。
「昨年まで真也さんアンタの兄貴と同じ会社に居たって~・・・んで、アンタの親友が上司だったって言ってた・・・。首になったことを逆恨みしてる・・・。」
・・・・・。
あのキモい顔の男OHだったのか。
だとしたら・・・・。
俺は黙って携帯を出し・・・。
電話を掛けた。