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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第5章 龍
俺は兄貴の事を昔は嫌いだった。
中学の時・・・兄貴のせいで地元の高校に入れなかった(笑)
今思えば自分たちのせいだったんだけど・・・。
俺と・・・親友湊は親元を離れて・・・神奈川に来た。
高1から俺らの神奈川生活が始まる。
兄貴とまた連絡を取り出したのは・・・高3の時だった。
東京に居た兄貴はチョコチョコ俺らに逢いに来た。
東京で莫大な金を稼ぎ・・・今は地元で仲間と一緒に暮らしている。
兄貴の資産は・・・想像もつかないほど・・・。
俺はポケットに手を突っ込み・・・・wreath・・・という看板の店の前で足を止め店内を覗く(笑)
ガラス越しに中を見ると・・・
美晴ちゃんが接客をしていた(笑)
そう・・・兄貴に頼まれたwreathという店は・・・美晴ちゃんの店だった。
「あ・・・今美晴さん接客してるんですけど・・・(笑)何かお伝えしておきましょうか?」
ちっこい女が声をかけてきた。
「あーーー・・・人に頼まれて買い物に来たんっす!美晴ちゃん空くの待ってるよ!」
俺が笑いもせずそう言うと・・・その女はクスクス笑った。
???????
「中のソファーでお待ちください(笑)もう接客終わると思うので・・・(笑)」
・・・・・・。