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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第38章 私の家族
・・・・・・。
龍は奥さんのせいにしないんだ・・・。
でも・・・違うのに・・・・。
大人5人で黙って向き合って座ってる時間はスッゴイ長く感じた。
沈黙を破ったのは・・・・。
「何か事情があったんでしょ?(笑)」
そう言ったのは・・・・。
お母さん・・・・。
お茶を一口飲み龍を責めるわけでもなくニッコリ笑ってそう言った・・・。
龍はゴクっと唾を飲み・・・・。
「事実です・・・。子供は・・・食事を与えられず家に放置されて・・・誰もいない家の中でおもちゃを口にして窒息して亡くなりました・・・・。」
「龍ッ・・ちゃんと話して??・・・貴方はその時家に居なかったでしょッ??」
私がギュッと拳を握った龍の手を触って言うと・・・・。
「龍君・・・、君のことを何も知らないけど、・・・子供にそんなことをする奴が美晴を助けるとは思わない・・・(笑)何があった?」
お兄ちゃんもお茶を飲み言った・・・・。