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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第38章 私の家族
龍は一つ一つ最初から話をした・・・。
話しが終わった頃鈴江さんは少し目を潤ませ・・・お兄ちゃんの手を握った。
・・・・・・。
お兄ちゃんも・・・少し悲しい目をしていた。
でも・・・2度目の沈黙を破ったのは・・・・。
「龍に――ちゃん!!!(笑)後で海行こうよ!」
・・・・・・。
庭先から顔を出してきた坊主頭3つ・・・・。
大人になると・・・その人の過去に囚われて・・・頭でばかり考えてしまう。
でも子供は・・・反射的に・・・・。
「(笑)(笑)・・・陸斗は人を見る目があるんだッ!!こいつが懐くって事はーー・・龍は間違いなく・・・良い奴って事だ!!」
お兄ちゃんが笑った・・・。
「そう言えばーー・・幸助さんには懐かなかったわよね???(笑)」
鈴江さんが言った。
あ・・・・そう言えば・・・・。
すると・・・リー君はケタケタ笑って・・・・。
「こーすけさんーー(笑)・・・こっわいんだもん!!」
え・・・・(笑)
子供は・・・大人より勘が鋭いのかもしれない・・・。
幸助が怖い・・か・・・・。
私が気付く前からりーくんは・・・分かってたのかもね・・・。