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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第8章 マンションの人
「美晴、・・・・お前最近変じゃない?」
夕飯時・・・幸助が言った。
・・・・・。
「そうかな?・・・職場にも慣れてきたし・・・店長もいい人だし・・楽しいからかな・・・」
「・・・へー・・・・。楽しそうでいいな・・・」
・・・・・。
幸助は働くそぶりを見せなかった。
「幸助さ・・・仕事・・・どうするの?」
思い切って聞いてみたけど・・・。
カチャッ!!!
と・・箸をおき・・・。
「今探してる!!!お前煩いよ・・・」
・・・・・。
「ごめん、・・・でも時間が開くと段々復帰しずらくなるしと思って・・・」
バンッ!!!
・・・・・・。
幸助はテーブルを両手でたたき・・・下を向いたままボソッと何かを言った・・・。
?????
「お前みたいに・・・たかが店員に何がわかるんだよ・・・」
「・・・・・・・」
「俺は毎日何千万って金を動かしてやってきたんだぞッ!!!!」
「ごめんなさ・・・別に喧嘩するつもりじゃ・・・」
幸助はじっと私を睨み・・・テーブルにあったサラダを勢いよく下に落としたッ・・
ガシャーーンッ!!!
「ッッッ???!!!」
「こんなふざけた飯バッカ出しやがって・・・・美味くもないもの食ってイライラする話して・・・お前は俺をどんだけバカにしてんだよッ!」
え・・・
「ちょっと待って・・・別にバカにしてないし・・・」
私は立ち上がって下に落ちたサラダと割れた皿を拾った・・。
すると・・そこに黒い影・・。
・・・・・・
ゆっくり顔を上げると・・・
もう・・
遅かった・・・。