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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第8章 マンションの人
幸助の振り上げた足が私の割れたお皿を持つ左手を踏みつけたッ・・
「ッッッ!?」
ギュッと押された足の下から・・・私の手からにじみ出た・・・真っ赤な血・・。
「お前なんて・・・・・ッ!!!全く俺の事考えて無くて・・・・・バカにして・・・・・」
「ッッ・・・・・・幸助ッ・・痛いッ・・・・・」
もうやめて・・・
うずくまって幸助の足を退けようとすると・・・
グッと体重を乗せ私の手を押し潰すように・・
「ぁっ・・・・------っ!!!」
下に落ちた破片が私の手に突き刺さった・・・・・
「痛いのかッ?!・・・・・・この嘘つき女ッ!!!!」
ッッ?!・・・・
泣きながら顔を上げると幸助は私を上から見下して私の髪をギュッと掴んだ・・!!
手は解放されたが・・血がぼたぼたと垂れ続け・・
幸助はそんな私を立ち上がらせて顔を近づけた・・。
「おい・・・お前何隠してるんだ?」
・・・・・何言って・・・・・
「・・・・隠してない・・・・」
声を振り絞ってそう言うと・・・・
幸助は私の顔をじっと見て・・・・・
髪を掴んだまま引きずるようにリビングを出たッ・・
「止めてッ!!幸助痛いッ・・・・・・・・」