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写性 …SHASEI…
第4章 淫夢
風呂から出ると沙絵は僕の部屋で寝ると言い出した。
今までも自室を与えられていたから一人で寝れるものと思っていたが、
甘えられるとつい許してしまった。
昼間のようにくっついて眠る。子供の体温て温かいんだな…
つい眠りに誘われてうとうとした。
「ゆう君…ありがとう。」
沙織が何故か裸で屋敷の庭にいる。
庭木の間を凄い早さで行き交うのだ。
「沙織…沙織…」
呼んでも立ち止まってくれない。
「沙織…」
っは…っ…夢か…
悲しいことに、夢で沙織の裸を見ただけで、僕はしっかり反応していた。
まだ夜中、沙絵は良く寝ていた。
僕はアトリエの奥の間に向かった。
作品や道具をしまう収納部屋をアトリエの隣に、衣装部屋と半分にして隠し部屋のように作った。
そこに入る。
大学時代に沙織に頼んで描いた裸婦画が飾ってある。
絵をなぞると何度となく触れた沙織の肌の感触を思い出す。
帯を解き着物の合わせを開くと、痛いほどに主張する自身が僕を見上げていた。
ハハッ…
自嘲しながら、秘蔵の本を取り出した。
蔵で見つけた縄で女性を飾った芸術を描いた本。