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愛の終わりは最高のデートで幕を下ろそう
第3章 エピローグ

フランスへ渡っても彼との思い出を抱いて一人で生きて行こうと思っていたのに、新しい環境でわたしの中に恋が生まれ、悩んだ末に再婚した。
海を臨む土地に家を建てたのは、あの日の思い出に呼ばれたのかもしれない。
四十歳目前で奇跡的に子供を授かり、穏やかな幸せの中で暮らした。しかし・・・。
添い遂げるつもりだったフランス人の夫が早くに亡くなってしまう。子供はまだ十歳。深い悲しみと絶望に包まれた。でも親子二人になったわたしたちは何とかその日その日を生きて、いつの間にか頼もしい立派な青年に成長した我が子はわたしの元から巣立って行った。
こんな歳になるまで生きて来られたのは、あの最高の日の思い出がわたしを支えてくれたからだ。
あの時の自分の決断を後悔しなかったと言ったら嘘になる。でも人生なんて後悔と喪失で出来ているから。
海を臨む土地に家を建てたのは、あの日の思い出に呼ばれたのかもしれない。
四十歳目前で奇跡的に子供を授かり、穏やかな幸せの中で暮らした。しかし・・・。
添い遂げるつもりだったフランス人の夫が早くに亡くなってしまう。子供はまだ十歳。深い悲しみと絶望に包まれた。でも親子二人になったわたしたちは何とかその日その日を生きて、いつの間にか頼もしい立派な青年に成長した我が子はわたしの元から巣立って行った。
こんな歳になるまで生きて来られたのは、あの最高の日の思い出がわたしを支えてくれたからだ。
あの時の自分の決断を後悔しなかったと言ったら嘘になる。でも人生なんて後悔と喪失で出来ているから。

