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愛の終わりは最高のデートで幕を下ろそう
第1章 愛の終焉

彼を愛していた。愛していたから結婚したのに、八年の結婚生活は、夫婦とは名ばかりで一緒に過ごした記憶がない。わたしはいつに間にか三十路に足を踏み込んでいた。
こんなはずではなかったというのが、彼とわたしの正直な気持ちである。
ふたりとも夫婦の幸せな未来のために頑張ってきたのに、その懸命な努力がわたしと彼が共に語らい過ごす貴重な時を奪ったのだから、皮肉なものだ。
離婚に踏み切った理由は特にない。と言ったら、なぜ離婚するのかと思われるだろうが、一緒にいる意味が見出せなくなったから、というのがわたしたちの共通の思いだった。
子供が出来ていたら違っていたかもしれないけれど、ただの可能性にすぎないことを今さらあれこれ言っても仕方がない。
わたしたちはもう終わってしまったのだ。
何も始まらないまま、何も生み出さないままダラダラと八年もの歳月が過ぎ去り、ある日気付いたらすでに終焉を迎えていたのである。
こんなはずではなかったというのが、彼とわたしの正直な気持ちである。
ふたりとも夫婦の幸せな未来のために頑張ってきたのに、その懸命な努力がわたしと彼が共に語らい過ごす貴重な時を奪ったのだから、皮肉なものだ。
離婚に踏み切った理由は特にない。と言ったら、なぜ離婚するのかと思われるだろうが、一緒にいる意味が見出せなくなったから、というのがわたしたちの共通の思いだった。
子供が出来ていたら違っていたかもしれないけれど、ただの可能性にすぎないことを今さらあれこれ言っても仕方がない。
わたしたちはもう終わってしまったのだ。
何も始まらないまま、何も生み出さないままダラダラと八年もの歳月が過ぎ去り、ある日気付いたらすでに終焉を迎えていたのである。

