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愛の終わりは最高のデートで幕を下ろそう
第1章 愛の終焉

「記念のセレモニーが欲しいわ」
離婚するにあたり、住んでいた家の処分やその他細々とした問題についての話し合いが済んだ静かな夜。わたしは夫に提案した。
「セレモニー?離婚式みたいなものかな。離婚する夫婦の間で最近流行っているようだね」
「式典じゃなくて、あなたと最後で最高のデートをしたいの」
「デートだって?」
「そう。ねえ。最後にデートしたいのいつのことか覚えてる?」
「それは・・いつだっけ。すまないが忘れてしまったらしい」
「ほらね。最後のデートはあなたが鷲塚市主催のコンペで優勝した時。結婚してからは一度もない」
「そんな・・そうか、そんなに経つのか・・すまなかった」
「二回も言った」
「えっ、何をだい」
「さっきと今と、すまないって謝ってばっかり」
「はは、そうだね」
離婚するにあたり、住んでいた家の処分やその他細々とした問題についての話し合いが済んだ静かな夜。わたしは夫に提案した。
「セレモニー?離婚式みたいなものかな。離婚する夫婦の間で最近流行っているようだね」
「式典じゃなくて、あなたと最後で最高のデートをしたいの」
「デートだって?」
「そう。ねえ。最後にデートしたいのいつのことか覚えてる?」
「それは・・いつだっけ。すまないが忘れてしまったらしい」
「ほらね。最後のデートはあなたが鷲塚市主催のコンペで優勝した時。結婚してからは一度もない」
「そんな・・そうか、そんなに経つのか・・すまなかった」
「二回も言った」
「えっ、何をだい」
「さっきと今と、すまないって謝ってばっかり」
「はは、そうだね」

