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KOIBUMI
第16章 村尾先生




宮里昌也。



17歳。



実家は那覇。


親父は地元の議員で地域の人たちには代議士先生ともてはやされるバカな親父。


俺には2人の兄貴が居て、2人は親父の事務所で働いていた。


俺は兄貴たちとは違い頭も悪いし・・・。


見た目も・・・。



「ほらっ、マーちゃんが好きな唐揚げ(笑)」


母さんはたまにこうして俺の所に来て世話を焼いてくれるんだ。


地元の高校を受けずわざわざ離れた北谷に来た。



それにはちゃんと理由があった。


那覇を離れたかった。



俺は唐揚げを口に運び・・・。


「お母さんのから揚げ美味しいね(笑)」


母さんはそれが聞きたくて俺に飯を作る。



クソ・・・


面倒くせー・・・。


母さんはご飯をよそい話し出す。


「隣の家の義人君、東京の良い大学行くんだって(笑)」


・・・・・・。


「義人ね・・・。元気?」


「綺麗な彼女まで作って(笑)毎日楽しそうよ???」


義人・・・。


俺をイジメていた奴。




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