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KOIBUMI
第24章 出口のないトンネル
私は一回少し離れた場所に居る糸井さんを見て・・・・。
糸井さんが私を見てることを確認した・・・。
「いえ・・・(笑)」
言えない・・・。
でも金田さんに逢えただけで・・・少しほっとした。
「凛・・・良い噂聞かないぞ?・・・お前の事務所・・・」
「・・・・・・・」
「・・・電話してくれ・・・(笑)・・・外で会おう・・・」
金田さんは・・・私に小さなメモを渡し・・・
車に乗って行った。
・・・・・。
金田さんはベテランのカメラマン。
もう10代のころからお世話になっていた。
父親のような人だった・・・。
頼りたい・・。
でも・・・・・・
「凛・・・・お前はあっちの車乗れ・・マンションまで送るから・・・・」
マネージャーの糸井さんが私の腕を掴み言った。
「・・・はい・・・・」
疲れ切った私の体。
食事もとっていないため足元はふら付いて・・・
やっとのことで車に・・・。
運転席に糸井さんが乗って・・・
「凛・・・さっき貰ったメモを渡せ・・・」
・・・・・・・。
私は手の中にあったメモを・・・・
渡した・・・。