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KOIBUMI
第28章 自分じゃない・・・自分
1階のテラスから出れる庭園・・・。
外に出ると・・・。
「さむっ・・・・」
達也がそう言って体を縮こませた。
空気は冷たいが・・・天気はいい・・・。
広い庭園をゆっくり歩くとたまにベンチで休んでいる患者がチラホラ・・・。
ずっと奥の方に行くと・・・大きな噴水。
「あ・・・・・」
由美さんが声を上げ指をさす・・・。
その方向には・・・。
フワフワした長いネグリジェの様な部屋着にストールを巻き立っている女・・・。
噴水の脇で突っ立ってて・・・花を眺めていた。
・・・・・。
俺は黙って達也に花とケーキの箱を渡し・・・。
ゆっくり歩いて近づいた・・・。