パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第22章 籠の中の鳥

駅に着くと駅の反対側に聳え立つ綺麗な高層マンション・・・。




ここ最近・・・武蔵小杉という駅は・・・・住みたいまちランキング1位。





確かに駅の反対側は・・・綺麗な新しい街。





でもそこは私にとって別世界で・・・・私が踏み入れない場所。






きっと・・・あんなマンション・・・・私には似合わない。






ホームに到着した電車に乗り私が向かうのは川崎。






何で私がこんな仕事ばかりしているかって？？？？






それは・・・ある人に半年前に出逢って・・・・。






全てが変わった。







半年前・・・私は・・・静岡の温泉街・・・熱海の街の小さな旅館で仲居の仕事をしていました。





私の実家はその旅館の直ぐ近く。






母と一緒に二人で暮らしていたの。






母は昔から心臓が悪く働けないため私と・・・近くに住む姉が家計を支えていた・・・。





姉はもう結婚していて母の治療費など姉の旦那さん、私の義理の兄が結構出してくれてはいたけど・・・・。






兄が少し前に事業に失敗。






子供二人と姉を置いて蒸発。






姉は義理の兄が残した借金を背負い働き通し・・・そして子供に掛かるお金・・・そして母・・・・。





私達は夜の仕事も始めたがそれでも全てを賄うことは出来ない・・・・。