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溶ける
第1章 それは突然に

痺れが堪らず口内で舌を撹拌すると、中でズルズルと煮崩れするような感触に、
また手のひらの皿に受け、ペッと吐き出した。

ボトボトボト…

先程と同じサイズの肉片が落ちる。

溶けてる…
自分の舌が溶け落ちているのだ。

口内の舌が明らかに短くなったのを自覚して、溶け落ちないように動かすのをやめた。


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