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第31章 もう忘れたい

達也said



・・・・・。


翔太さんの病室に・・・。


由美さんが来ていると翔太さんから連絡を貰った。



「由美さん・・・・。」


俺が名前を呼ぶと・・・由美さんは下を向いて・・・・。


「良かった・・・私もう帰るから、後頼むね・・・・(笑)」



・・・・・・。


俺の横をすり抜ける様にして部屋を出て行った。


その後ろ姿を見ていると・・・



「達也ー・・・俺は大丈夫だから・・・行って(笑)」


翔太さんが手を追っ払う様にして振って言う・・・・。


俺は頭を一回下げ・・・由美さんを追った・・・。


早歩きで・・・逃げるようにして廊下を歩く由美さんを・・・追った。



丁度来たエレベーターに乗った由美さんを追いかけ閉まりそうなエレベーターの扉を開けて中に入ると・・・。


乗っているのは由美さんだけ・・・。


俺も無理に扉を開け中に入った・・・。


由美さんは俺の顔を見ようとはせず・・・・。


壁の方に目をやった。