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KOIBUMI 2
第3章 追いかけ女
凛said
まち子さんと一緒に車の傍まで行くと淳は口を開けたまま私を目を真ん丸にして見つめたまま何も言わない。
・・・・・・///////
何で私を置いて行ったの??
何で黙って行ったの??
言いたいことは沢山あるのに・・・。
声が出ない。
震える手でボードを持って急いで・・・
『なんで私を置いて』
そう書こうとしたとき・・・・。
「凛ッ・・・」
・・・・・・・。
久々に聞いた声。
顔を上げると淳は走るわけでもなく・・・でも少し早歩きで私の方に向かって来た。
・・・・・・ッ?!//////
首から下げていたボードが手から離れてブランと首から下がる感覚と共にフワッと淳の良い香りに包まれた。
強くて・・・優しい・・・。
「何で黙って来たんだよ・・・・。」
頭の上からそう言われた。
それは私のセリフなんだけど???(笑)
顔を上げると淳は私の顔を見つめ・・・
笑った。