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もしもシリーズ〜自作品のキャラ達のラブシーン満載。
第6章 君に熱視線゚〜甘熟編〜


そんな経験は未だかつて為たことのない晴樹だったが、晴樹にとって苗という存在は晴樹の知らないことばかりを経験させる。

もはやSランクの小悪魔だ。

「じゃあ一緒に入ればいい。…それで文句ないだろ!?」

「―――ぅ…」

しょんな…



バッサリと晴樹に言い切られ、苗のクリクリ目は涙にしょぼくれた。


もう…逃げらりないなりよ…


顔を見ただけで苗の哀しい心の嘆きが聞こえてきそうだ。

「うぅっ…」

苗はうつ向き諦めの嗚咽を漏らした。

「バスタブにお湯はってくるから」

「うぅ…」

晴樹は苗の頭をぽんと撫でる。包み込む手の平はとても優しく温かい。嗚咽と共に頷きながら苗は晴樹を見送った。

大人二人がゆったりと浸かれる程のバスタブ。お湯を捻れば大きな蛇口からは勢いよくお湯が流れ出していた。

慣れない苗のためにと少しばかり照明を落とす。最新式のバスルームにはプラネタリウムの星空が浮かび上がっていた。

気合いは上々 ムードは満点 室内も満天。

晴樹は小さく胸を踊らせる。そして僅かながら緊張も襲ってきていた。

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