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第8章 聖なる夜に悦なる慈悲を

抱え上げられた足に力が入る。

時おり迫る強い快楽に耐えながら、ルナは秘部をまさぐるグレイの手元に目を奪われた。

後ろから抱き締めたまま、グレイはルナに見せるように白い丘を引き上げ剥き出しにする。

ルナの位置からも丸見えになった赤い肉の芽がヒクヒクと痙攣しながら膨らんでいる。

「いい艶だ…張りもでて……俺の喉が唸りっぱなしだ」

グレイは吐息と共に、そんな言葉を吐きながらルナの耳に愛しそうに鼻先を押し付けた。

ささやかな意地悪を口にしながらも溢れた愛を隠さない。

魔物となり妻となったルナをグレイはとても大事に凌辱してとろけさせる。

ルナの熱い締め付けを指で感じながらグレイはたまらない躰の興奮を、ルナを強く抱き締めて何度もこらえていた。

「あっ…痛…っ」

ルナは急に仰け反った。

ピンと勃ち上がった肉芽をグレイは悪戯に指先で弾く。

弾いた後には優しく円を描いて先端を撫で、甘く強い痺れを沸き立たせた。

「はあっ…んんっ…」

痛みと心地よい疼きが交互に押し寄せて、ルナは狂いそうな程に腰を振る。

外でこんな姿を晒して誰かが見ているかもしれない──

でももう止まらない

どうしようもない程に疼く肉芽が強い刺激を貪欲に求める。

イヤと首を振りながらも触れる手を止められると泣きそうになるほど欲しくなる。

もう熱い膣(なか)に欲しくて我慢できなかった──