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第8章 聖なる夜に悦なる慈悲を

「めくれてきたな…っ…そんなに欲しいか？」


口にしながらグレイも喉を鳴らす。

長い指を引き出す度に、赤く腫れた膣肌が外にめくれ、イヤらしくヒクつく。

まるで海の生き物のように淫らに呼吸を繰り返す秘部を見つめグレイは熱いため息を吐いていた。

たまらぬ──

周りを気にかけながらも欲に溺れるこの淫靡な躰。

背徳の感情こそが魔の力になる──

穢れを悔いるルナのこの想い。

グレイはルナを自分に向けると腰を落とし熟れた赤い秘部に口を付けた。

「ああっ…いっ…っ…」

溢れた蜜をヂュルリと啜る。口付けながら舌を這わすグレイの頭にルナは咄嗟に手を置いて開いた大腿に力が入った。

グレイは音を立てて味わいながら喉をゴクリと唸らせる。

「……ルナ…っ…」

いつしかその甘い蜜の味に夢中になりながら、グレイはルナの名を呼んだ。

大腿にまで溢れて流れた蜜を優しく舐め上げ、めくれた赤い襞を食うようにしゃぶると硬い肉芽を強く吸う。

繰り返される愛撫にルナの感度は高まり続け、強い快楽が押し寄せる。

「嗚呼っ…イっ…──っ…イッ…」

声にならない喘ぎが途切れ途切れに漏れ、たまらぬ疼きが何度も繰り返し子宮の奥を痺れさせてルナの大腿が大きく震えた。

グレイは苦し気に息を上げるルナを責め続ける。

大事な贄であるルナの快楽は、この後のグレイの究極のディナーにもなる。

極限の昂まりでたぎった血は吸血鬼のグレイにとって究極の美酒であった。