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もしもシリーズ〜自作品のキャラ達のラブシーン満載。
第3章 イケナイ調教師(天地シリーズ)
「きゃあっ!!」
―――!?
茂みの先で聞こえたアルの悲鳴を聞き付けロイドは急いで駆け寄った。
「アルっ! 大丈夫か!?」
マークに頼まれた新薬の材料の植物の買い付けのため、隣国に泊まり掛けで来ていたアルとロイド。
旅路の途中、疲れた愛馬を草むらで休ませ水を飲ませていた矢先の事故だったのだ…
崖から足を滑らし、気を失ったアルを見つけると、ロイドは慌てて医者に駆け込んだ。
くそっ…俺が付いて居ながらっ!!…
ロイドは診療所の部屋の前で唇を噛み締める。
歯がゆさに眉をしかめるロイドの耳に、扉を開く音が聞こえた。
「先生、アルはっ!?」
ロイドは医者に詰め寄った。
「ああ…意識は回復したし、まあ、傷は大したことはないです…」
ロイドはその言葉に思わずホッと息をつく…
「……が…」
―――!?
続く言葉を濁らせた医者に、ロイドは掴みかかりそうな勢いを見せた。
「他に悪いところでも!?」
不安な表情のロイドに、医者は難しい顔を向けて顎に手を置く。
そして、ぽつりと言った…