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第4章 悦楽園(天地ｼﾘｰｽﾞ)

──ｶﾀﾝ！

「──…!?」


アルがテーブルで一息ついていると出窓の方で音がした。
目を向けると、風呂上がりの身体を冷まそうと少し開けていた窓がゆっくりと全開されていく…


アルは生唾を呑み脅えた。


....なにっ？



全開された窓の上部に掴まり、がっちりとした肉体を身軽に操ってスルリと部屋に入り込んで来たのは‥

あの東の山岳地帯を縄張りにし荒くれ者達を統率している大山賊のお頭‥


レオだった。


浅黒い肌に引き締まった筋肉を惜し気もなくひけらかし、精悍な顔立ちに野獣のような荒々しさをもつレオはアルにご執心。

レオはアルを手に入れるべく、今夜はアルの部屋に忍び込み獲物を見据える…


俺様の可愛いいﾊﾞﾝﾋﾞ‥絶対に逃がさねぇ！…


そんな眼差しで訴えかけてくる‥

「 よぉ、ハニー。待たせたな......」


すごく危険な雰囲気を感じ、アルはテーブルから立ち上がるお逃げるようにあとずさった。


レオは不敵な笑みを浮かべアルを見つめる
息は上がり瞳は熱く揺らいでいた

「 俺様を待ちくたびれただろ？」


そう いいながら近づいてくる


「なんで…約束は!?」


アルは後ずさりしながら聞き返した