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もしもシリーズ〜自作品のキャラ達のラブシーン満載。
第5章 微熱の一夜…(灼熱の砂丘)
「マナミ、準備は出来たか?──」
白いドアをカチャリと開けて、アサドは顔だけを覗かせ伺った。
愛美は少々困惑しながらほんのり頬を染めて頷く。
アサドはそんな愛美を見てお、と瞳を微かに見開いた。
「中々、似合ってるじゃないか? これだけ綺麗になるなんて俺の見立てが良かったかな」
愛美よりも自分をおだててふっと笑う。べた褒めしないところが何故か返ってスマートな男に思えた。
華奢な身体のラインに添った細めの膝丈のドレス。光沢のあるベージュカラーのベロアの生地は遠目に見たらまるでヌーディストのようだ。
ぴたりと太ももに張りつくスカートの裾から縦のラインに添ってスリットが入り、その線を飾る綺麗なスパンコールがキラキラと照明を反射する。
とても上品なのにゴージャス──
肩から首に結び付けるデザインは、ボリュウムの乏しい胸を補うようにホルターネックになっていて、肌を隠した胸元とは真逆に背中は腰の位置まで大きく開いていた。
ちょっとしたデザインで見た目ってどうにでもなるもんだなと愛美は改めて感心していた。
ホルター部分はラメの効いたベージュのフリンジリボンで背筋に沿って垂れ下がるその先がチラチラと揺れて踊っている。
それが厭らしいくらいガッツリ開いた背中をとてもセクシーな見た目に変えていた。
「支度が整ったのなら……」
アサドは微笑むと愛美に、どうぞと囁き自分の肘を差し出す。