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またいつか貴方と
第8章 なぜあなたなの?
『手荒な事はしたくありません。
兄貴のいうことを聞いてください。』
兄貴?道隆さんの弟?
似たないなー。って違うじゃん。
「あの、私は電車で帰れますから。
聡くんにお願いされたかもしれませんが
大丈夫ですのでお引き取り下さい」
それだけ伝えて私は駅まで歩いていく。
でも、そのすぐあとに腕を力いっぱい
引っ張られ脱臼しそうな程に痛かった。
振り返るとあの道隆さんを兄貴と言った弟
『兄貴の言うことは聞いておけ。』
命令口調にこっちはイライラ…
「あの、弟さん?
お兄さんのこと好きで仲良しな家族かもしれないけど
私はまだあなた達を信用してないの。
だからクルマに乗れない!!!」
『お兄さん?家族だ?』
「そうよ。あなた道隆さんのこと兄貴って。」
『それはヤ@*&#:±』
みるとその人は車から出た道隆さんに
首を絞められ苦しそうにしている。
『沙綾、家まで送るだけだ。
それが嘘だったら警察にでも行けばいい。』