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またいつか貴方と
第9章 再会
「あーーー、わーーーーーー。
ざどじぐんのばーがー…」
聡くんは私の手をとり優しくチュッとキスをする。
手の甲や瞼、額や頬に。
「沙綾手出して。」
私は目に涙をためたまま右手を出した。
すると逆と言われたので左手を出す。
すると薬指に光るものを鎮めた。
キラキラと輝く白い石
え?何これ。
「聡くんこれ...」
「うん。婚約指輪…」
感動だ。私まだ高校生だよ?
なのにこんなものもらっていいの?
「沙綾がもらってくれないと他に挙げられないし。」
「いいの?」
「うん。学校以外は付けてな。」
うん。絶対外さない。
「聡くんありがとう。大好き。
でも、怒ってるのはまだ解決してないからね」
「はい。ごめんなさい。」
「許さーん!
でも、これ高かった?」
「うーん。まぁまぁかな。」
そりゃ高いよね。キラキラしてるもん。
「聡くんうち来る?」
「ダメだ。お母さんが大至急帰宅せよって」
「それ俺がいたからじゃない?
昼おばさんに会ったから。」
そっか。それでか。
お母さんありがとう!
「行く!!!!」