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またいつか貴方と
第9章 再会
「痛っっ」
「バカ!!大バカ者。
この半年近くどこで何してたの!!!!」
聡くんの頬に私の手型がくっきり
着いてしまったが今はそんな事どうでもいい。
「ごめん、親父の会社のちのちに継ぐから
今から入って勉強するってなって…
ニューヨーク支社でヘルプ頼まれて行ってた。
急だったから沙綾悲しませたくなくて
道隆くんにお願いしてすぐ飛んだんだ。」
は?やっぱりあの人知ってて言わなかったんだ。
ってか私には言うなって何でなの!!!
「そう言ってくれたら頑張って待ってたのに。
…連絡ないから…死んじゃったらとか…
そんな事。考えちゃったのに。グズッ…
聡くんのばーか!わーーーーーん!!」
「ホントにごめん。もうあっちには行かない。
日本に居るから。ここに居る。
心配かけてごめんな。沙綾頑張ったな。」
私は聡くんの胸でわんわん泣いた。
そして聡くんは何も言わずに優しく抱きしめてくれた。
「沙綾、あと一年したら
ホントに結婚しよう。ずっと一緒に居たい。」