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またいつか貴方と
第2章 始まり
「夢かと思って叩いてみたけど痛い…」
『当たり前!』
聡くんが好きと自覚してからは聡くんに
今まで通り接することが出来ず
どこか緊張していたの。
だから家庭教師のちょっとした休憩時間も
クラスの男の子を好きと偽り相談していた。
好きだけど振り向いてもらいたいからどうすればとか
例えばだけど聡くんのたいぷは?とか
それが今こんな塾の夏期合宿で
しかも久々に対面した聡くんに
小さい頃から好きだったと言われた。
私の心臓動いてる??
もうドキドキがとまらない!!!
『海で言った女に興味ないってのは
沙綾以外って意味だからな。
なー、沙綾。俺本気だから。』
聡くんは床に座り膝を開いた。
そして私の手を取り足の間に座らせた。
「さ、聡くん...」
『沙綾。今彼氏いる?
居ないなら付き合ってよ。
絶対大切にするから。泣かせたりしない。
今俺のこと好きじゃなくても
付き合って好きになってくれたらいいから。』