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またいつか貴方と
第11章 お誕生日おめでとう




もう日付が変わって30分以上経過してしまった。
私が一番に言いたかったのに。


「聡くん!!!誕生日おめでとう!!」

「何。いきなり。そんな焦んなって」

「だって一番に言いたかったんだもん。」


汗だくな私を汗だくな聡くんが抱きしめてくれて
「ありがとう。でも沙綾と居るし
ほかの誰にも会う時間じゃないから
そんに焦らなくてもお前が一番だよ。」
って...。


そりゃそうだよね。こんな夜中だしね。

「ホントは0時に言いたかったのに
こんな事してたら過ぎちゃった。」

「いや、飯食って部屋に来た時点で
もう日付が変わってたけどな。」



知ってたなら教えてくれてもと心の中で思いながら
でも過ぎてても聡くんにおめでとうと言えてよかった。


これからも二人で誕生日をお祝いしていきたい。
何歳になってもお互いにおめでとうと言いたいと
思ったから…この先もずっと...






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