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またいつか貴方と
第14章 急なお別れ




「沙綾。帰るよ」


聡くんだ。
お迎えにきてくれたんだ。


『先輩、仕事はどうしたの?』
こんな時間にいる聡くんに不思議そうな顔の亜里沙

そりゃそうだよね。普通の社会人なら
ありえない時間だからね。


「フレックスタイム制だからね。」

『フレックスタイム制...?』

「そう。規定の就業時間だけの
アメリカとかに多い雇用形態だよ。
俺の場合朝早くに出てこの時間には終わってる。
ちょうどいいんだ。
海外の人と時間も合わせられるし。」

そうじゃない。
わたしのせいで無理させてるのはわかってる。


「聡くん。ごめんね。私のせいだよね。
けど私ならもう大丈夫だよ。」


そんな私をよそに聡くんは
違うんだよ。と続ける。

「俺が沙綾と居たいからこうしてるの。
無理してないから。」

絶対私を責めない。大丈夫と言い張り
私の意見は聞いてくれない頑固者だ。

『ご馳走様です。沙綾また明日ね!』

「うん!亜里沙また明日ー」

私達は門前で別れて聡くんと車に乗った。




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