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またいつか貴方と
第14章 急なお別れ
聡くんの優しさに何とも言えなくなった。
聡くんだって辛いはず。
だってお互い親になるって
産むって決めたんだもん。
なのにあんな事になっちゃって
お別れすることになった。
守ってあげられなかった。
産んであげられなかった。
育ててあげられなかった。
あんなに小さいのに…
心臓はちゃんと動いていたのに…
考えていると涙が出る。
「ちょっと...トイレ…」
立ち上がってトイレに行こうとすると
聡くんに腕を掴まれてそのまま
聡くんの腕の中におさまってしまった。
「もういいんじゃない。
これ以上沙綾が苦しむの見たくない。
笑ってろよ。」
「だって...守れなかった。
産んであげられなかったんだよ…」
「沙綾のせいじゃない。
だから自分を責めるな。」
抱きしめられたままいると
早苗さんがサラダを持ってやったきた。
「あら仲良しね!」
サラダをテーブルに置き
空いてた椅子に座ってサラダを取り分けてくれた。