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またいつか貴方と
第14章 急なお別れ
「聡くん。オーナーさんすごく若いよ。
お母さんと幼馴染なんて嘘だよ。
どう見ても30代じゃん!!」
興奮していて少しばかり声が大きかったのか
オーナーさんがまた出てきてくれて。
『沙綾ありがとう。ほら、真理子もあゆみも
子供産んで子育てしたからね。
私は子供に恵まれなかったし
それにここで若い子達と話すから若返るの!』
はははっと笑いながら話してくれた。
そっか。赤ちゃん欲しくも出来ない。
産めない人だっているんだと…
聡くんはそれを分かっていて
ここに連れてきてくれたんだ。
「それより早苗さん。
カルボナーラとカボチャのポタージュと
チーズたっぷりピザとサラダとフライドポテト頂戴」
「聡くん!そんなに食べられないよ。」
心配していると向かい側にいる聡くんが
手を伸ばしてきて髪をぐしゃぐしゃにした。
沙綾食べたいだけ食べな。残りは俺が食べるからと。
確かに色んなものが少しずつ食べたかった。