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またいつか貴方と
第15章 癒しの海
【聡くんごめんね。あのね。
言いたいことがたくさんあるのにうまく声が出ないの。
今日もまもってくれてありがとう。】
「そっか...
沙綾うまく声がでなくなったのは
あの女の名前聞いたからだよな。
何があったか教えてほしい。」
【...。】
「沙綾の力になりたいんだ。」
【山本真奈美の妹】
「......。」
ほら、聡くんも気付いたよ。
【あの人らは私に何か恨みがあるのかな?】
「沙綾?」
【もう学校行きたくない。】
聡くんの悲しそうな顔が目に入ったけど
これが私の今の気持ちだった。
もうあの人に会いたくない。
学校に行かなかったら会わないし
辛い思いしなくて済む。
だったら学校行かずにここに居たいよ。
「沙綾。逃げるな。
明日俺がちゃんと話つけるから
一緒に行って応援して?」
舌を出しながら言う聡くんは
可愛いと思ってしまう程
お茶目にわらったの。
だから勇気を出すことにした。