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またいつか貴方と
第18章 運命のテスト
お兄ちゃんの一撃が効いたのかすぐ静かになっていた。
綾乃もお兄ちゃんには頭が上がらない。
注意を終えたお兄ちゃんが私の前を通り過ぎる。
『あいつの声で目が覚めた。コンビニ行ってくる』
お兄ちゃんは頭を掻きながら階段を降りていった。
基本的にお兄ちゃんも優しい。
なのにここまでイライラしてるのは
よっぽどなんだと思うしかなかった。
次の日亜里沙にも相談して見たが
みんな言うことは同じで
未成年なんだから親の言うこと聞かなきゃ。と。
帰り聡くんにも同じことを言われた。
そしてお兄ちゃんの攻略法は簡単だと。
『そんな怖い顔蘭さんに見られたら嫌われるよ?』
言ってみると面白いと思うからやってみなよ。
うん。何となく分かるよ。
とりあえずパニックなるんだろうね。
でもお兄ちゃんは蘭さんに頭が上がらないんだ。
よし。これはいろいろと使えそうだ。
私はお兄ちゃんのトリセツを手に入れたのだった。