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またいつか貴方と
第18章 運命のテスト
「わーーーーーー!
もう無理。因数分解とかいつ使うの?」
「沙綾ちゃん。頑張ろう。」
「数学捨てます。」
聡くんの声にあっ、と思う。
「捨てる?補習だな。旅行も行けないな。」
そんな事出来ないよ。
ちゃんと補習なしにいないと
旅行も行かなくちゃいけないし
場所もまだ聞いてないもん。
「どうしよっかな。
先に行き先教えた方がやる気出るか?」
え?教えてくれるの?
知りたい知りたい!!!
「それは......」
「それは?」
「鹿児島の最南端の島、与論島に行きます!」
バタン!!!!
記憶が無いの、
その後どうしたのか。
どうやって家に帰ったのか。
気付くと部屋のベッドで寝ていたから。
コンコン…
『沙綾?入るぞ』
お兄ちゃんは笑いながら部屋に入ってきて
バカにしたように笑った。
『旅行先聞いて意識なくすってどんだけなの?』
だって。
あの与論島だよ。
海だよ海!