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またいつか貴方と
第18章 運命のテスト
コンコン...
一応ね、マナーとしてノックをする。
ガチャっとドアが開き不機嫌そうな
綾乃が顔をだしてきた。
「ちょっといい?」
綾乃は何も言わずにドアを少し開けてくれた。
私は部屋に入り小さなテーブルの前に座った。
ピンクやら赤やら女の子の部屋って感じ。
『何?』
今綾乃は家族と距離を置いている。
誰とも話そうとしない。
「ちゃんと話したいなって思ってね。」
お母さんから聞いただけで綾乃からは聞いてない。
綾乃はあれからお母さんと話もしてないし
家でご飯すら食べなくなっていたから。
「家でご飯食べな?お母さん心配してるよ。」
『いらない。心配してなんて頼んでない』
本当に反抗期なんだと思う。
私にまでぶっきらぼうに接してきている。
「親だから心配するんだよ。家族だから。
綾乃はお母さん達からしたらいつまでも娘。
綾乃からしたらお母さんはいつまでも親なの。」
すると綾乃の目がキツくなった。