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またいつか貴方と
第18章 運命のテスト
『何?説教しにきたの?』
「説教じゃないよ。そんなに偉くない。
わたしもまだまだ子供だしね。
だけど綾乃は知ってるの?
綾乃が帰る夜中までお母さん寝ずに起きてて
朝は4時や5時に起きてお弁当作って
綾乃が食べないけどご飯ちゃんと作ってる。」
お母さんは綾乃にぶつけないから綾乃は知らない。
だからハッキリ言わないと分からないんだ。
「綾乃が今着ている服もお母さんが洗濯してくれて
学校に持っていく水筒も準備してくれて
欲しいもの買えてるのも
お小遣いもらってるからでしょ?」
私だってまたまだ自分でできない。
だから親元でちゃんと出来るまで
習わないといけない。
「綾乃はさ北海道の高校行きたいって彼が行くから?
自分がそこに行きたい学校があるとかじゃないんでしょ?
私が言えることじゃないかもだけど
高校はちゃんと行って卒業しよう?
それまでこっちで彼を待ってあげて
戻ってくるまで待つか卒業したら行けばいい。」