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またいつか貴方と
第18章 運命のテスト
綾乃は泣き出してしまった。
不安だったんだろう。
誰にも言えず一人で悩んだ末
我慢してたものが弾けたんだ。
『沙綾姉。私たち大丈夫かな?
私彼のこと大好きなの。』
別れたくないよ…と。
付いてこないと別れるって言われたのか
聞いてみるとそうじゃない。
浮気されたり近くに居ないから不安なんだと。
大丈夫と思って二人で乗り越えよう。
ちゃんと話し合って決めよう。
明日日曜だし話しておいで。と伝え
私はお母さんに謝る事をすすめた。
お母さんもしんどかったと思う。
だから綾乃がごめんねと言えば
お母さんはそれだけで楽になれる。
『沙綾姉、お母さんに謝る。』
「うん。だけど今日の夜は居ないよ。
お父さんと温泉に泊まりー。
明日の夜か月曜日の朝謝りなよ。」
少しだけ綾乃に笑顔が戻った気がした。
よかったとホッとした瞬間
『沙綾姉携帯ずっと鳴ってない?』
と綾乃に言われて気付く。
部屋のテーブルの上でずっと振動していた。