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またいつか貴方と
第19章 絵画展での大事件
『あのさ、ふざけないでよ。
私はあんたがもし金目的で近付いていようが
そんなことどうでもいいの。
私がお金持ちなんじゃない。
それは親でしょ??
私は直人がバイトしてるの知ってる。
でも、それは家族のためでしょ?
素敵な事じゃん。
直人んとこの家族優しくて温かかった。
うちはそうじゃない。
毎日毎日家にいない。
夜ご飯もなくてお金だけあるだけ。
そんなこと求めてないのよ。』
直人くんは顔を引きつらせている。
『別に私は誰かに高いプレゼントを
買ってもらいたくて付き合ってるんじゃない。
直人と居たいから居るだけ。
別にプレゼントなんていらないわ。
その分妹やお母さんにしてあげな。
私はさ欲しいものは親に言うの。
当たり前でしょ今までもこれからも
私の事は放置で寂しい思いするの。
だからそれを利用して欲しいものは
買ってもらうから。
だからあんたがお金ないとかどうでもいい。
好きだから一緒にいるの。』